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行政ではできない民地からはみ出した樹木

三代王神社からはみ出した樹木が幕張東小前の送電線にかかっています。
はじめは樹木と幕張東小の間の狭隘道路の改善を求める声が高まっておりました。

私はその声を行政に繋ぎ、土木事務所は交通量の少ない夜間に剪定を実施、
かなり狭隘道路は改善されました。

しかし、道路状況が改善して住民が目にしたものは、うっそうと繁茂する樹木の姿でした。
もし、災害で、樹木が倒壊した場合、電線を寸断し大規模な停電が発生するのでは、との不安の声があがりました。

私たちには、令和元年の台風、大雨にたいしてトラウマがあります。
大風で樹木が倒壊する際に電線を寸断。
緑区、若葉区では、酷暑の中、完全復旧に20日間かかりました。

この不安の解消を行政に繋ぎましたが、行政は対応できませんでした。理由は以下のとおりです。
1民地である。
2仮に剪定できても、4、5メートルしかできないという法規がありました。

しかし、樹木が送電線に覆いかぶさっているのは、はるか上空です。

この課題について、広く市民を募って、改善策を話し合うという趣旨で、令和4年11月に、私は意見交換会を開催しました。

専門的見地から、警察、危機管理課、区役所、土木事務所と東電をオブザーバーに迎え、
地元からは実に多くの住民がお越しくださいました。

率直で白熱した意見交換の中で、東電はこの一帯の災害時のリスクを受け止め、自らの責任を持って処理すると明言しました。

問題はそこからです。

道路を塞がれることに対する異論が生じ、東電は工事を一旦中断。
住民の不安は募りました。

しかし、ようやく地元住民と東電の地道な説得が実を結び、工事再開となりました。

行政、議会には踏み込めない民・民の関係に、民間企業が解決に動き出したのは、ご協力いただいた東電、そして地元のことを愛し、汗を流すことを厭わない自治会や住民の働きがあってのこと

深く感謝を申し上げます。

市民生活の向上を図ることは、行政にはできないこともあります。
私は、今後も市議の職責を超えて、皆さまと共に納得解を探して参ります。

令和5年6月10日