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幕張本郷松波線(旧幕弁線)の事業化について③

まだ開通はしていませんが、幕張本郷松波線(旧幕弁線)の本郷側で虹を見ました。
何事にも光と影があります。利便性や子供の命を守ることが光。しかし、長年住んだ土地の撤退を余儀なくされる人々にとっては、この事業は影です。
57年間微動だにしなかった壁、7年にわたって議会で幕弁線を推進してきた自負があります。
当局の答弁は一貫して、区画整理をやりながら、道路を整備するというものでした。
どの議員も会派も、その壁を突破できなかった(議事録を見れば一目瞭然です。)。
その理由は、市当局の方針を変える知恵と気迫を持たなかったことと、
住民の反発を恐れてのことです。
しかし、私は毎年7回にわたって幕弁線の広聴会を開催し、地元住民の元に赴き、市職員とひざを突き合わせ折衝をしました。
そして、ついに、区画整理を待たずに、幕弁線を通す、との答弁を引き出しました。
これは、実に市政の一大転換です。
しかし、道路予定地に住む住民の不安と困惑。私は、当然そういった住民の声に耳を傾けて、施策を推進してきた説明責任を果さなくてはなりません。
幕弁線の事業化は次のステージに移りました。
追記 私のブログについてコメントをいただきました。
幕張町の老住民
2018年11月15日 20:31
私は松波線予定地に居を構えており『長年住んだ土地の撤退を余儀なくされる人々』の一人です。
議員のこの記事によると私たちはこの事業による影の部分とのことですが、これが影になるか光になるかは議会及び市行政の対応次第なのではないでしょうか?
先日の説明会にて「街路事業として道路のみ敷設する」「代替地は自分たちで探せ」「3年調査して事業化の是非を判断し、決定後は1年以内に明け渡せ」とのことに困惑どころか怒りさえ感じております。区画整理であれば減歩はあっても住み慣れた地域内の移動であり、この幕張町を終の棲家として人生の終焉を迎えられることと思い生活してまいりましたが、このままただ道路を通すことのみを目標にされると私たちはまさしく影により破滅でしょう。議員の仰るとおり『防災対応力向上』『利便性』のため宅地・家屋をお譲りすることには一定の理解しております。
しかし私たちは一方的に犠牲にならねばならないのでしょうか?移転先は自らが育ち、また子供を育て、良き住民同士として生活を共にしてきた現住所の近隣地が極力望ましいのです。議員もご存知のとおり、幕張町や武石町はここ1・2年で急激に宅地開発が進んでおります。果たして事業決定し実際に移転先を探す段になって宅地が残っているのか?という懸念が拭いきれません。行政側が代替地を事前に確保し、移転時に提供することができないことは承知しておりますが、現在予定されている宅地開発に待ったをかけるなどその他移転対象住民に対するケアはできないのでしょうか?
先述したとおり道路敷設は大変意義のある事業であると考えておりますが、どうか犠牲を払う側が幕張町当該地区ににおける『防災対応力向上』『利便性』を享受できない様な事のないよう、これからの市政を司って頂きたいと思います。
突然のコメント書き込み及び乱筆大変失礼いたしました。
桜井たかし
2018年11月18日 09:07
コメントありがとうございます。
私は、撤退を余儀なくされる方々から、直にご意見を伺いました。
みなさんは「幕張町の老住民」さんと同様に、市道189号線の混雑緩和、利便性の向上から、敷設には、一定の理解を示されておりました。
ただ、立場を置き換えてみれば、皆さんの困惑、不安は十分に理解できます。
施策を推進してきた身としては、そのような声にも対応する責任があると自覚しております。
制度上の壁や他市の事例等を研究して、この事業の影の部分が極力少なくなるよう、早急に研究してまいります。
その際に、「幕張町の老住民」さんのような立場の方にご報告し、またご意見もうかがいたいと存じます。
私のメールアドレスを記載いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。